蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

№584 尊敬、そして援護射撃

「どちらかといえば好き」まで合わせると四割の女子がおれのこと好き  ユキノ進

 

 

 

2月26日

JK剣士が寝坊しちゃった。遅刻ついでにせっかくだから通院することにした。なんというか、転んでもただで起きるのは嫌というか。寝坊した価値あったなあ!という風に生きたい。
通院といっても柔道整復師のYセンセイのところ。例のラージャ・ヨーガの大先輩ですね。母はね、セイケイゲカというところをあまり、いやほとんど、正直言うとぜんぜん信用していないのです… あー言っちゃった。

一応私はヨーガ療法学会の認定なるものをもらっているので、研究総会には参加してきた。2014年7月4~6日に岐阜県多治見市のセラミックパークMINOで行われた第12回総会のテーマは「脳科学から見るヨーガ療法」。壮大だなあ、ヨーガ療法なんだか凄そう。そのとき特別講演をしてくださった牛田享宏先生(愛知医科大学)の「運動器を動かさないことによる慢性病のメカニズムと疫学」というお話はすごくおもしろかった!

 

ズバッと仰るわけですよ。整形外科に来てもらっても慢性痛は治りませんから!、センセイ方(注:認定ヨーガ療法士のこと。なにしろ1000人を超えるヨーガ療法士がその場に集まってるんだから、こう呼ぶしかあるまい)の出番ですよ!と。もちろん講演なんだから、ヨーガの味方じゃない人が聴いても十分納得できる論理的整合性もあるわけです。この話をちゃんと聞いたら「すみませんでした、腰痛のこと誤解してました…」って謝りたくなると思う。

 

だからいわゆるケガというものをしたら、柔道整復のセンセイのところに行くか、O先生に連絡するかです。実は母も今朝、片脚スクワットして右のお尻がヘンなことになってしまった。なのでO先生にもSOSしたし、通院ついでに診てもらったけどY先生にはなんにも言ってもらえなかった。きっと「またへんなAsanaのやり方したな、まったくこいつはなっとらんな」と思われていたのだろう。アタリ。


あるクライアント様のモチベーションを上げるために、心身を調えた暁に私をお姫様ダッコの上スクワット(ヒンズー・ワイド・ランジの3種類で)してもらおうと考えている。これ苦行じゃないですよ?可哀相って思った人いたら指導対象です。

お姫さまだっこスクワットとはすなわち「人間ベンチプレス」。バーベルは存在としての自由度が低いため動かないし何も言わないかもしれないが、私は生きた肉体を持つ可憐な女子である。持ち上げられたら「きゃあ~」と怖がって見せねばならないし、Yogaでからだの芯まで無駄なく機能するように鍛えられ、その影響で内臓、呼吸、意思、理智も健やかに働き、歓喜に溢れ、すべての隷属から解放された独尊位の象徴たるハラやウデをそっと触って「あらステキ~」と褒めてさしあげねばならない。センセイはどこまでも真剣である。君たちはついてこれるか?!

 

 
ところで、

私たちが山手線の秘境・田端駅近くの秘密の場所に通うようになって2年目に突入した。飲み会で初めて出会って、飲んだノリで「なんかやるか~」となり、帰宅途中の新幹線のなかでしきりにチャットして盛り上がったことを忘れられない。
でも正直言って、あのときあんなに盛り上がったのに、それぞれがそれぞれのことをなーんにも知らなかった。

 

酒のノリでチーム結成して、小学生みたいにニックネームで呼び合うようになってから、後だしジャンケンのように「え、この人、実はすごい人たちなんだ…」と青ざめている。飲んだノリとは言っても、その前に洋平ゼミで一緒に過ごした数か月がある。とは言え。フラフラしてるの私だけじゃん!

 

この秘密の場所に通うようになるまで、私は透析医療のことは何にも知らなかった。
誰よりも私のことを可愛がってくれた従弟が透析治療をしていたということくらいしかご縁は無いのだが、私にとってあんなに大切だった人が、長い時間をかけて受けていた治療なんだと思うととても感慨深い。

このチームには3人しか人がいない。それぞれ別の分野でやってきて、それぞれ自分が所属している業界に対して思うことや、患者さんやクライエントさんのためにやりたいこと・やらねばならないことがあると思っている。だから自分の業界を跳び越えて洋平ゼミに辿り着いた。ご存じないと思いますから申し上げますが、通常こういう業界の人はあんまりそういうことはしないのです。だって考えなくたって食べていけるからね。

 

3人ひとがいて、自然にリーダーが決まっちゃったんだけど、それは年齢とかそういうこととはいっさい関係がない。O先生と私は、ほんとうにリーダーのことを尊敬している。自分たちに何かの場を与えられたから、そのことに喜んで毎月秘密の場所に通っているわけでもない。リーダーのやろうとしていることや、そのお人柄に惚れているから通っていると思う。私たち二人も結構な変わりモノだから、嫌だと思ったことはゼッタイにやらない。でもここでの仕事は全身全霊をかけたいと思わされる。

でもさあ、リーダーはお釈迦様レベルの偉大なる凡人だから、ご自身は至ってふつうのつもりらしい。

だからO先生と私は決めたのである。
秘密の場所で、リーダーの援護射撃をしようって。

そしてご自身の偉大さに目覚めて頂いて、「あれ?俺、なんでこんなに音量小さかったのかな?!」と唖然として、世界に向けて叫んでもらえるように。大きな声でなくてもいい。金細の三弦のように、小さくても確かに、遠くまで鋭く響き、伝わるように。そうしてもらうことで、静かな水面にどこまでも伝わっていく波紋のように、救われる患者さんが増えるはずだから。必ず。

人を助けるためにはまず自分が死んだらダメだから、私も毎日のルーティンをバージョンアップして、場合によっては、イケメンに抱きついてもらいながら板のポーズができるようにしておくかな。どんな場合なのかはわからないが。