蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№571 雑音と塵

君からのメールがなくていまこころ平安京の闇より暗し  笹公人

 

 

 

2月12日 

五反田のスタバで密密になりながら(隣の人との距離近すぎるよね)秘密の収録のための資料準備をしていると、JK剣士がしきりとLINEしてくるのでこれはもしや学校をサボったんかな?と思っていたが、自習で先生がいないからとのことだった。なるほど。まあ全然いいんだけどね、サボっても。


最近のJK剣士のボヤキはなかなかすごいと思って、感心して聴いている。
昨日、規夫師匠が長女に「情熱を感じる先生がいるか」という問いを発されたことを伝えたら、「おらんな」と即答、彼女のガッコウのセンセイたちは「君たちも遅くまで勉強をして大変かもしれませんが、僕たちも大変なんだからがんばってください」などと言っておると教えてくれた。ちょうどある方との対話のなかで、自営で仕事してるひとにはオンもオフもないし「お休みのところすみません」という挨拶は頭のなかにはてな?マークが出現するよね、という話題が出たところだった。このガッコウのセンセイは、いったなんのためにこどもたちにそんなことを言ってしまうのだろうかねえ。きっとなにかお辛いことがあるのであろう。今ここで「どこでもみんなそうなんだよ!」というツッコミはしないでくださいね。

 

JK剣士の見立てによると「僕たちもがんばってるから(仕事だから当然なんだけど)、君たちもがんばって偏差値上げて、いいダイガクに行ってこの高校の評判を上げて、ひいては僕らのお給料が上がるようにしておくれよ」ということなのであろうとのことであった。となると我が子らは宣伝材料? うーん、そりゃあちょっと釈然としないな。

JK剣士がどんな宇宙人だとしても、16歳の子供に「こいつらニセモノだ」と言われちゃう仕事はしたくないなと思う。「なんかわからんが一筋縄でいきそうにないな」と思われたい。子供と対峙していて感じるのは、大人の事情でまだらに嘘と真実をミックスしちゃったらほんとにダメだなということ。ガッコウのセンセイもたぶん素晴らしいこと言ってるな、と感じられる瞬間もあるはずなのに、大人の世界の自分の保身みたいなものがチラッと見え隠れして「ホンネ」が出てしまうんであろうなあ。気持ちはわからんでもないが。

 

 

生きてきてずっと「ガマンしないひと」みたいに言われることが多かったのだが、この世にはしなくていいガマンっていうものがあると思うわけですよ。そこの見極めをつけるためにはまず雑音と塵を鎮めておかねばならない。この雑音と塵って言うのは、外界のものじゃないから。自分のなかの話だから。
でも内と外っていうのがそもそもさ…とか言い出したら止まらなくなくなるから今日はこの辺で。


今日は午後から、秘密の場所での秘密の仕事である。
明日はバレンタインデーなので、本日お会いする予定の、幅広い年齢の素敵な男子にそれぞれアレコレ準備してみた。そのうちの白眉はなんといってもスタッフO君にお渡しする予定の「アンパンマン・ペロティチョコセット」である!!ほら、あれよ、棒の先にチョコがついてるやつ。たぶん5本くらい入ってる。バイキンマンから食べるか、アンパンマンから食べるか、彼が激しく葛藤するであろうことを想うと私も胸が痛むが、これが人生だから仕様がない。がんばってO君、お仕事の方も引きつづきよろしくお願いします。
あ、これは義理でも本命でもない親の愛に酷似したものだから、お返しは要らないよ。