蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№146 立秋に来た変化

人生で初めてお盆期間に働いている!

朝7時から夜22時近くまで、これまではサービスを利用する側だった自分が、反対側に立って立ち働くことで多くのことを思い、経験をさせて貰っている。
8月10日から始まったこの怒涛の日々も、昨日の台風10号の襲来から落ち着きを見せ始めた。ブログもそろそろ毎日の更新に戻れそうだ。

この間に、繁忙期の忙しさだけでない、様々な事が変化した。

まず、新しい環境で頂いた「肩書」が変化し、働き方が変わった。
いわゆる「上司」に当たる人に対する評価が、自分の中で劇的に変わった。
それに伴い、「同僚」の方々との関係性が変わった。

物事は目に見えずとも絡み合って存在していると信じているが、個人で中国大会を経験した娘も変わった。それに引きずられるように、私の環境も、それに関連する多くも変化を見せる。

4年ほど前から、縁あってK師のもとで陰陽五行論を学んでいるのだが、その教えに従うと6,7月は私にとって「天中殺」という「枠の外れた」時期に当たるそうだ。
ここ数年のことを振り返っても、「修行(勉強)熱が高まり、頭がおかしくなる」季節だと感じている。

ちなみに言うと、脾の弱い自分の苦手な時期でもあり、このジメジメとした蒸し暑さが1年を通してとりわけ辛く感じる時期でもある。
肉体と内面は分かち難く関係しあっているのだから、実はその感覚も体質などということではなく、生まれる前から背負ってきたものなのかもしれない。

約2カ月に当たるとされるその期間が明けたその日に、色んなことが起こり、「うん、やはり古い教えには一理も二理もあるな」と感心しきりであった。

ちょっとおかしな色眼鏡をかけて世界に対峙していたような、明けた時には、後ろから何者かがやってきて私の後頭部をはたいた結果、その色眼鏡が飛んで外れて「いったいなんだったんだ!」という夢から覚めたような、そんな感覚である。

さて、人生で初めて「お盆」という時期に働いてみたのだが、これが何かに似ている。
自衛隊の演習時期のテンションにそっくりなのだ。
なんだか懐かしい高揚感。

しかし、お盆の繁忙期も演習も、いつかは終わりを迎える。
宴のあとのような一抹の寂しさと共に、立秋を迎えた山にそこはかとなく秋の匂いが入り込んでくる。

立秋と共に立ち位置と働き方の変わった私も、無事、読書の秋を迎えられそうである。
1カ月の禁読書期間を終えて、さてさて、何を読もうかな…。
来週は全中応援のため大阪に出向くので、梅田か堂島のジュンク堂にハンティングにいけるといいな。