蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№79 背伸びの前

昨日からチャーチル評伝を読んでいますが、彼の生き方にずいぶんと元気を貰います。
思うままに動いて、自分の言葉に酔い、悪い評判に苦しめられるも挫けない。
そしてしっかりと歴史を学んでいて、自分の信念を大事にしたことも。

知人が本をお書きになったとのことで、人生初キンドル読書をしました。
これまでデータで入手したものも、すべてプリントアウトしてから読んでいたので不思議な感覚でした。
紙媒体の書籍とは全く違う感覚があります。
平易な文章で、非常に分かりやすく書かれているご本でしたので、読み通すことができましたが、分量が多く難解なものだと、この媒体では辛いように感じました。

著者にお伺いすると、「間」を大事になさったとのこと。
行と行の間の空白の部分で、脳は何を感じているのでしょうか。
読書は体験だと改めて感じました。

これまで、新しいことを学んだり、知っていることを深めたりすることに励んできて、「知らない・わからない」ことが「わかる」ようになる体験に酔ってきたように思います。これは私自身の気持ちよさです。
この気持ちよさを知って欲しいと思っていたのかもしれません。
でもそれは教えられないのかもしれない…

その人自身の多様な豊かさによって、経験からどのように感じ取るかは異なるでしょうから、何かの媒体を提供するのが精一杯。あるいは私が触媒として作用するよう努めるか。

この10年、私は自分が「伸びた」と実感をしています。
それは必死に背伸びをすることで達成されました。
「背伸びしたい」と思う前には、何があっただろうか。
それを思い出さねばならぬようです。