蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№78 そこに問題はない

今日も読書の1日。河合秀和チャーチル ~イギリス現代史を転換させた一人の政治家」(中公新書)。合間に井筒俊彦「意識と本質」を少しずつ。

映画「チャーチル」をもう一度ざっと見ている時に、フランス沿岸部を舞台にしたアンソニー・ドーア「すべての見えない光」を再読したくなり、書棚から引っ張り出して廊下の積読棚に移動させる。

器用に学ぶことはできないが、時間を要しても今の体験を力とする。今わからないことを、わかったふりして済ませたくない。
バガヴァット・ギーターの教え通り、物事の二極の側面の双方に価値がある。価値があっても、受け入れが容易ということではない。アルジュナが戦いの場に進むまでに、あれだけの分量の教えを、クリシュナ神は語って下さったということ。
今の私に、クリシュナ神は何をせよと仰るかな。

『自分を失わなければ、いろいろな問題はあっても、問題は一切ありません。問題の真ん中で座ります。あなたが問題の一部であるとき、あるいは問題があなたの一部であるとき、そこに問題はありません。あなたが問題そのものだからです。問題とはあなた自身です。もし、そうであれば、そこに問題はありません』

「禅マインド ビギナーズ・マインド」より 鈴木俊隆著 松永太郎訳