蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№77 とことん読むしかない

我が家のあるN町は、市の中心部でありながら高齢化が進んでおり、周囲に建つ大きな屋敷が無人ということが珍しくありません。住人であった方が施設に入られたり、という事情のようです。最近、そういう家が二つ取り壊され、次に何が立つのやら工事が勧められています。
それに関係があるのやらないのやら、本日は電気工事とのことで午後から約3時間の停電となりました。だからどうということもないのですが、冷蔵庫を開けないよう張り紙をして、予め充電をしておいたプレイヤーでDVDを見て過ごしました。

先月からチャーチルとガンディーの書籍が気になっていることもあり、今日はチャーチルの映画を見ました。まず役者がイメージに合わないように感じ、不自然さが気になってしょうがない…特殊メイクで臨んだそうですが、他に適役の人は無かったものでしょうか。チェンバレンの描写にイシグロの「日の名残り」も思い出しつつ視聴しましたが、なんだかあっさりとし過ぎていて物足りなく感じました。なので、書店に行って中公新書の評伝を入手してきました。まずはこれを読んで、チャーチルのことをもう少し知ってから大著「ガンディーとチャーチル」を手に取りましょう。
チェンバレンも実際はどんな人だったのでしょうか。興味が湧きます。「HHhH プラハ、1942」という小説と、佐藤優のフロマートカ愛について知ってから、チェコという国に対する思い入れが増しているので、ミュンヘン会談の時の判断はなんでそんなことになっちゃったんだよ?!という思いがあります。
ナチがやってきたことについての本ばかり読んできましたが、当時の各国の政治についても知りたいと思わされた映画でした。

昨夜はかなりしっかりした夢を見たものの、目覚めようとしている時にふと現実の懸念事項が頭をよぎってしまい、そのことについて考えているうちに、夢の情景を表現する言葉を失ってしまいました。
今、私にとっては辛い時期ですが、だから何だというのでしょうか。
こんな時だからこそ、とことん本を読んでやります。