本日、我が娘が高校を卒業しました。
多くの方のお世話になり、無事こうして大きな節目を迎えることのできた娘。
ご恩ある方々に心よりお礼を申し上げます。
今朝、娘は私に宛てて手紙をくれました。
「人としてどうあるべきかについて、躾けてもらったと思っている」という言葉に接し、親という役割をもらいながらも、自らも未だ人格向上の途上にあるなかで、どれほどのことを伝えられただろうかと改めて恥じ入るような思いでしたし、私が18歳の時には、親に感謝の気持ちを伝える気すらなかったことを思うと、もう「子供」とはいえない我が子の内的な成長に驚かされたのでした。
式後に保護者席の前で整列し「ありがとうございました!」と大きな声で言うクラスあり、また教室でも、それぞれの子が、親の顔を見て「ありがとう」と言い、進学を志すにあたり「もう少し助けてください」と述べるのを見、ここでもまた自分の当時とあまりにも違う若者たちに感心しきりでした。
3年間お世話になった高校の校風がそうさせたものかとも思い、良い環境にご縁を頂いたことにも深い感謝を覚えます。
私自身は親との間に多くの葛藤を抱えたまま年を重ね、後にその影と直面することを余儀なくされましたが、そのお蔭で自分の娘とは同じことを繰り返さずに済んだのかもしれません。こういう子供との関係性を育てることができたのは、自分の親との問題と直面するに当たり「智慧」というものに縋ったからだとも思うし、智慧に至らせてくれたこの両親のお蔭ともいえます。
ヨーガを始めとする教えに触れたお蔭で、「生きててくれるだけでいいよ」と言えるようになったことが、親業半ばの自分にとっての最大の救いでした。
新しい道へ進む若者たちに、心より餞の言葉を送りたいと思います。